天津甘栗です。
とくに安くて美味しいのが某スーパー、〇〇ナカの店頭でゴロゴロと炒られた甘栗でした。(というのも、今月から姿が消えています)
炒られて表面も輝き、爪を立てると「カリッ!」という音。
そして割ると「カパッッ」と心地よい音がして、中の栗が「コロン」って転がってくる栗を個人的に「アタリ栗」と読んでます~。
なかには、皮に張り付いたままのものや、渋皮をくっつけて出てくる栗もいたりしますが、美味しい栗ならばこれは愛嬌として許しています。
ただ、許されざる栗もあります。
いわゆる「ハズレ栗」・・・。
ズバリこれです。
特に半額値引きに釣られて買うと痛い目にあいます。
表面もテカリがありません。
味も固いし甘みもありません。
ひどいものになると、中身が湿っていて色味もグレーで食べる気がうせるものもあります。
値段も¥500とか¥1000とか、栗って案外高いから・・・ついつい痛い目にあうこともしばしば。
でも痛い目にあうのわかってても「食べたい~」って日があります(笑)・・・・結局後悔しますが。
ちなみに「甘栗〇〇ました~」も同じことがたまにあるので買うのは遠慮しています。
そもそも、この天津甘栗。
天津というのは北京の南東にある天津港より輸出されているからだそうです。中国では、そんな呼び方はないそうです。
そして甘栗の主成分であるデンプンは熱を加えると糖が出るそうです。
また、ゆっくりと時間をかけて加熱するとより甘みが増すそうです。
だから、お祭の露天でゴロゴロと小石で焼かれているのは理にかなっていますね。
でもこの炒った甘栗の欠点は手がベトベトで真っ黒になること。
これは焼く際に水あめを入れるためだそうです。
ただ栗自体に甘みがつくことはなく、栗と小石がよく混ざり合うためだったり、水あめを表面につける事により皮を割れにくくするという理由があるそうです。
こういう理由を知ると手の汚れもガマンできます(笑)
反対に「手が汚れない」とうたっている栗には、表面に光沢剤が塗られていて、食欲が失せます・・・。
また中国産、日本産の違いですが、渋皮がはがれない、はがれるという違いが大きいそうです。
確かに日本の栗はスプーンで食べます。そしてパサパサしてて・・・あまり好きではないです。
またヨーロッパ栗というものもあるそうです。(マロングラッセに使われている栗はまさにそれだそう。)
さて、この渋皮。
剥いで食べる人がほとんどだと思いますが、実はそれって案外もったいないんです。
栗本来にはビタミン、ミネラルと栄養価が豊富にありますが、そんななか特に今注目を浴びているのが渋皮だそうです。
ポリフェノールの一種であるタンニンを多く含み抗酸化作用でガン予防の効果があろそうです。
それを知ってからは不味い渋皮ですが、実にくっついた程度なら食べるようになりました。
ただ栗って100g225㌍と案外カロリーが高いので気をつけないといけません。
さて、冒頭の某スーパー、〇〇ナカの店頭。
3月に入ってから大きな釜も撤去され、販売も終了した様子・・・。
栗の収穫期は秋なので、確かにシーズン終了なんでしょう。
ただ年中売っているお店もあります。
それは収穫後0℃で貯蔵されているからだそうです。
そして不思議なことに貯蔵されているとドンドン甘みが増してくるんだそうです。
ホント不思議(笑)
【県内オススメの栗屋さん】
丸亀町ドーム下にある「はまの商店」。
昔からあるお店でご存知の方も多いことと思います。ここは年中販売していますが、新栗のシーズンに買いにいくと「そろそろ新栗出るよ」と教えてくれます。店頭にも「新栗」のノボリが出るので、これを目印にするのもいいかもしれません。
もう一つは金比羅さんの参堂を上っていく途中にある「風籟堂」という焼き栗のお店。
甘栗とは違って大き目の栗で、蒸された栗がぱっくりと裂けてそこから黄金色の栗が顔を出します。
気になるお味は甘栗とはまた違った味でホクホクとまるで焼き芋を食べるような味わいです。
毎年初詣に行った際に立ち寄るんですが、いつも行列が出来ているほどの人気のお店です。
というわけで、基本的に栗はお祭の露天で買うというイメージがありますが、探せば栗専門のお店ってありますね。
ネット上では通販で美味しそうな甘栗を提供してくれるお店もたくさんありますし。
ただやっぱり秋の収穫期の新栗は、味も風味も格別なものがあります。
これから数ヶ月の間、ガマン、ガマンの日が続きます。
【マナベ】